学生のひとり暮らしでさえ、どんな不測の事態が起きるか分からないもの。若くて元気があるうちでもそうなのだから、高齢になればそういったリスクが上がってしまいます。特に最近は核家族化が進み、高齢者のひとり暮らしが増えていますよね。
高齢者のひとり暮らし、いったいどんな危険が潜んでいるのでしょうか。
ちょっとしたケガが危ない!
若いころは気にならないような、小さなケガ。家の中で転んだりしたくらいでは、たいした被害はあまり出ません。打ち身や擦り傷くらいが大多数ではないでしょうか。
ところが、高齢になってくるとそうはいきません。骨折などの大ケガにつながってしまうリスクが生じてしまうのです。室内の段差などは、すべて把握した上でなんらかの対処を施しておいたほうが安全です。
突然の体調不良が危ない!
体調管理については、歳をとるにつれて気をつけるようにはなっていくもの。
とはいえ、高齢になれば身体機能は衰えてしまい、突然の体調不良に見舞われることも多くあります。適切な処置・対応をする必要がありますよね。まず確認するべきなのは病院の場所、そして困ったときの救急車です。正しくこれらを利用して、リスクを軽減しておきましょう。
他人とのコミュニケーションが少なくなる!
高齢になると、家の外に出ることさえ体の負担になってしまうことがあります。これを避けようとすると、室内に引きこもりがちになり、他人とのコミュニケーションが取れなくなってしまいます。
他者とのコミュニケーションは老化防止やボケ防止に非常に有効な手段。高齢者本人ではなかなか改善が難しい部分なので、家族や地域住民がフォローしてあげる必要があります。
買い物が大変!
食糧などの買い物は、以前であれば近場にある八百屋や魚屋などで済ますことができました。地域のコミュニティも存在し、高齢者の生活を見守るような立場でもありました。
しかし現在、大型ショッピングセンターの搭乗で地域の八百屋や魚屋は姿を消し、遠方からそういったショッピングセンターまで買い物に出かけなければならないという弊害が生じています。若者は徒歩で問題ない距離でも、高齢者には辛いものです。
こういった問題に関し、役立つのはインターネットの通信販売や出張販売サービスです。インターネットを介したサービスは高齢者にとって敷居が高いものでしたが、いまではタッチパネルなど操作が簡易になっているので利用が容易になってきています。
さらに、実際に自宅まで配達してくれるので安心できますよね。
なにより大切なのは、やはり家族や地域によるサポート
高齢者のひとり暮らしには、これがなければどれだけ気をつけても、どれだけよいサービスを利用しようとも高齢者の不安が消えることはありません。 高齢者でも安心してひとり暮らしができるような地域を、日本にもっと増やしていかなければなりませんね。